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妄想の掃き溜め、修練の場所:AC4~faを中心にSS書いています。
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再録(一部修正)です。
ヨロモグーという名前を使うきっかけはこのシリーズのある話からです。
実際にはヨロモグは苦手なんですけどね ^^;
虫全般がダメです…いや、マジで……
レギュ1.2のヨロモグさん(PQ)が強化されたのは驚きでしたがw

・乙樽x♀主(精神的に痛い話)

『Naberius』

 父親による性虐待と暴力。
 昔は大事になったが、今ではすっかり当たり前のニュースとして流れている。
 その心に負った傷は軽くなったというわけではないのに。


「上出来だ。お前にしてはよくやったな」
 セレン・ヘイズは目の前の少女にそう語りかけた。
 少女は嬉しそうに微笑む。
「また、がんばる…」
「そうだな。次は僚機を雇える仕事だからそんなに気張らなくてもいいぞ」
 セレンは後悔することになった。
 たまには負担の少ない仕事をやらせてやりたい、ただそれだけの気持ちだった。

「まあ、ありじゃないか、貴様」
 オッツダルヴァは自分ができる最大限の賞賛をストレイドのパイロットに贈った。
 返信はない。
 作戦中では喋らない性質なのだろうか。
 一口にリンクスといっても万人万色の戦い方がある。
(使えるようならマークしておくか…)
 輸送機に帰還したオッツダルヴァはシャワールームに向かう。
 貴重な水を垂れ流して使えるのはリンクスや一部の上層階級の特権だ。
「…ん?」
 シャワールームの備えつきの更衣室には先に帰還していたストレイドのパイロットがいた。
 シャワーを浴びたばかりらしく血色の良い身体を露にしている。
 問題なのは男性なのではなく、女性…それも初潮が来たか来ないかといった少女ということ。
「……!」
「お、おい…どうした?」
 少女はオッツダルヴァを見るなり自分の首を両手で締め付ける。
 元々赤い顔がさらに赤くなる。
 苦しそうに顔を歪めても、その行為を止めようとしない。
「止めろ!」
 死んでしまう、そう思った瞬間、オッツダルヴァは反射的に少女の手を無理やり引き剥がした。
 とても強い、男らしい強引な方法で手を押さえつけている。
「貴様は……」
 少女は怯えた瞳でオッツダルヴァを見る。
 その目にはオッツダルヴァは映していた、だが、本当に見ていたのは。
「ぱぱ、おこ、る…こわ…い」
 なんと声をかければよいのか。
 どうすれば目の前の女の子が泣き止むのか分からない。
 オッツダルヴァは少し戸惑うと掴んでいた手を離して、裸の少女を自分の元に抱き寄せた。
 本能的にそうすればよいような気がしたのだ。
「怖いことはもう終わりだ」
「おわ、り…?」
 少女が自らオッツダルヴァにしがみ付く。
 歪な出遭い方だった。
 幸福、未来、希望、そんなものはずっと昔に失われていたはずなのに。
 何故、こんなにも望みたくなるのか。

『おや、予定より3時間早いですね』
「ふん、子どもにお使いを頼むとは随分と切羽詰っているのだな?」
『別に死んでも特に損害もありません……納得できませんか?』
 仲介人の声も、言葉も気に障る。
 それと同時に分かれないはずだとオッツダルヴァは思う。
 結局、分かろうとしないから分かれないのだ。
「それが貴様らの答えか」
『人間なんてそんなものです。
 商品として扱われるほうがずっと楽なんですよ』
 半分事実だ。
 だが、人々は生きる活力を失うだろう。
「……それでは泣き止まない奴もいる」
 自分に言い聞かせるように呟くオッツダルヴァ。
 あまりに小さすぎた声はモニターの向こうには聞こえなかったようだ。
『…?まぁ、報酬はいつものとおりに払っておきました。
では、これからもご贔屓に』
 真っ暗になったモニターをしばらく見つめてから、オッツダルヴァは瞼を閉じる。
 少女にあったのは虚無だった。
 何もかもが虚しいというあの死臭にも似た独特の空気。
「壊れるな……」
 惹かれた。
 あの脆くて儚い身体が今も目に焼きついている。
 胸を焦がすこの感情は。
「人殺しが何を今更思う」
 咎を、全ての咎を引き継がねばならない。
 オッツダルヴァは否定するしかなかった。
 初めて逢った一人の少女に対する感情を。

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ヨロモグー

Author:ヨロモグー
とあるブログの管理人。
復帰した理由は天より高く海より深い理由である。
とりあえずAC始めました。
活動期間は今年限定かな。

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